日本建築の原点ともいえる中国建築では、このような「穴」としての丸開口が多く存在しています。「こちらの空間とあちらの空間は別物である」という意識を持たせ、穴から見える向こう側の空間に興味を誘います。「大小」「広狭」「外内」のような2極端の空間に思わず何度も行き来したくなるような面白さがあります。

リビングは勾配天井で構成されており、一番高いところで５ｍ近くあります。フルダクトの全熱交換換気システム≪エコエア90≫を採用しているため、これだけ容積の大きい部屋でも、エアコンの通常運転と天井ファン１つで快適な温度がキープできています。家全体の熱ロスを抑え、電気代はかえって安上がりになっています。

木連格子を想像させるような、律儀に組まれた梁が目を引きます。真っ白な壁に、木目が浮き上がって、訪問者が思わず見上げてしまうリビング天井。平屋ですが最高高さは5ｍ近くあります。気密・断熱性にすぐれたSW工法は、ここまで天井を高くしても部屋の上下の温度差が少ないことが実証されています。